2000年の5月に初めとして、後にLOVE LETTERと呼ばれることとなるワームウイルスによる被害が、世界中で確認され、大変大きな問題となりました。LOVE LETTERはWindowsやOutlookはじめとした、マイクロソフト社の製品に用いられているVBScriptと呼ばれるスクリプトを用いて作られています。
最初は電子メールの形で送られてくることが、LOVE LETTERの特徴であり、その電子メールのタイトルが決まってI LOVE YOUであったことから、当時はLOVE LETTERと言う名のほか、I LOVE YOUウイルスという別名でも多くの人に認識されることとなりました。さらにその電子メールには添付ファイルがついていて、その添付ファイルを開いてしまうことにより、パソコンがウイルスに感染すると言うものです。
LOVE LETTERは、ひとたび感染することでパソコンに様々な害を及ぼすことでも知られています。まず感染したウイルスは、パソコンのメモリからパスワードを抜き出し、それを作者へと送り、それにより作者はそのパソコンのパスワードを入手することに成功します。次にそのパソコンのOutlookへと進入し、住所録に記載されている全てのアドレスに対して、同様のワームウイルスが添付された電子メールを送信します。
そして最後には、パソコン内のデータファイルに自らの複製を上書きすることで、データを消去してしまいます。
発生から一週間後にフィリピンの専門学校生が製作者として逮捕され、事件は終結しましたが、大手企業や米軍に至るまで、このウイルスによって起こった被害は甚大なものとなりました。